2015年5月5日火曜日

ねむろ「九条の会」 憲法記念日のつどい

2015年5月3日

ねむろ「九条の会」(細川代表世話人)は、根室市総合文化会館で「憲法記念日のつどい」を開催しました

北海道新聞情報サービス釧路編集センター記者 佐竹直子氏による、戦時中の日本が治安維持法にもとづいておこした冤罪、弾圧事件である「北海道綴方教育事件」をテーマにした講演がおこなわれました。

市民ら約70名が参加し、戦前・戦時中の日本国内の状況を知り、今の「戦争立法」化がすすめられようとしている現代日本の現状について、それぞれ思いをあらたにする機会となりました

興味深かったのは、佐竹記者が講演の中でのべた「思考を停止させた時代の罪」という言葉です
共産主義者の排除という目的だった治安維持法は成立後わずか3年余りで、帝国議会の議決を経ることなく、取締の対象範囲を文化、芸術など幅広い分野にも拡大させていきます
生活綴方教育や生活図化教育は、共産思想や国体変革などと何ら関係ないところで、弾圧の対象とされていきました
当時の冤罪事件にかかわった裁判所の元書記官は、戦後の取材記録のなかでかわいそうとも思わなかった」と、当時の様子をたんたんと語ったといいます
その元書記官の方が人間的な感情や人権意識が低い、ということではなく、そのようなことが「当たり前」に執行されることが当然の時代、社会環境だったのだと思います

私は戦争を知らない世代ですが、あらためてそのような時代に逆戻りさせてはならないと強く思いました

※ 講演内容(要旨)などは、ねむろ「九条の会」のブログに後日掲載される予定です



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